全国永代供養墓・樹木葬ネットワーク

お電話でのお問い合わせ 0120-78-7676 受付時間 9:00 ~ 17:00

お役立ち情報

ペットと一緒に入れるお墓はある?探し方のコツを詳しく解説します

家族の一員であるペットは私たち人間と同じお墓に一緒に入ることはできるのでしょうか。そもそも、法律や慣例上、ペットがお墓に入ることは問題があるのでしょうか。本記事では、ペットがお墓に入れるかどうかを解説していき、さらにペットと一緒に入れるお墓を探すコツまで紹介していきます。

人間のお墓にペットを一緒に入れても問題ないのでしょうか?

ペット専用のお墓やペット霊園が普及し始めている中、ペットは人間と一緒にお墓に入ることはできるのでしょうか。法律と仏教の観点から解説します。

法律上はOKです。

現在、日本の法律では、ペットが人間と一緒のお墓に入ることは全く問題ありません。お墓に人の骨以外を入れてはいけないという決まりはなく、犬や猫、ペットの骨を一緒に入れることができます。

お墓や遺骨に関するルールは「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」や刑法などで定められています。これらの法律は人間の死体や遺骨についてのみ言及しており、ペットなどの動物の遺体はモノとして扱われています。そのため、法律上は故人の写真や遺品をお墓に納めるように、ペットをお墓に入れることは問題ないと考えられます。

仏教の観点からは一緒に入れない場合もあるようです。

仏教の観点から言うと、動物と人間の共葬は受け入れられない場合もあります。

仏教の六道の考え

仏教には六道という考え方があります。六道は、生まれ変わりを繰り返す6つの異なる世界を指し、それぞれ、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道と呼ばれています。

この中で、人間とペットは別々の世界にいるとされ、人間は人間道に、ペットは畜生道に位置づけられています。この違いによって、人間とペットに異なる扱いがされることがあります。そのため、ペットを同じお墓に入れるべきでないという考え方があるお寺では、ペットと一緒にお墓に入ることができないこともあります。

全てのお寺が人間のお墓にペットを一緒に入れることに否定的ではありません。

すべてのお寺がペットと人間の共葬に否定的ではありません。仏教の解釈は宗派によって多少異なっており、お寺によっては人間とペットが同じお墓に入ることを否定していません。

霊園や墓地の管理規定次第です。

最終的にペットと一緒にお墓に入れるかどうかは、霊園や墓地の管理規定によって異なります。法律上は問題ないため、霊園を運営している寺院の考え方次第になります。

宗教上の理由により人間とペットの共葬を拒否することは違法ではないのでしょうか?

現状、共葬を拒否することは法律上可能だと考えられます。墓地、埋葬等に関する法律に以下のように記載されているためです。

「第1条 この法律は、墓地、納骨堂又は火葬場の管理及び埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的とする。」

現在の法律では、国民の宗教的な感情に沿って墓地は運用すべきだとされています。そのため、ペットと人間を一緒のお墓に入れることが宗教的な感情に合っていないと考えられた場合、管理者はペットと人間の共葬をしないという選択をすることも可能ではあります。

ペットと一緒に入れるお墓はどのように探すのでしょうか?

ペットと一緒に入れるお墓は年々増えていますが、未だ数が少ないのが実情です。そこで、自分の希望の叶うお墓を見つけるために、以下の点に気をつけると良いでしょう。

宗旨宗派不問の墓地・霊園や樹木葬がねらい目です。

民間霊園の母体は宗教法人ですが民間業者が管理しています。特徴として、宗旨・宗派不問など宗教色を押し出さない場所が多く、寺院墓地よりも宗教的な制約が緩い傾向にあります。寺院墓地でも永代供養墓など宗旨宗派を不問としているお墓を運営しているところが増えてきています。このような墓地・霊園ではペットと一緒にお墓に入れる可能性が高いと言えます。

また、ペットと一緒に入れることを特徴にした樹木葬が多くあります。樹木葬とは、昔ながらのお墓にある墓石の代わりに樹木を用いたり、埋葬場所が草花に囲まれているようなお墓のことです。寺院墓地でも民間霊園のように宗教不問とされている場所が多く、人間とペットの共葬が可能な傾向にあります。

すでに持っているお墓にペットは納骨できるのでしょうか?

墓地の管理者にペットの埋葬が可能かどうか、必ず事前に尋ねる必要があります。埋葬の許可を得られた場合は納骨できますが、得られなかった場合は新しくお墓を探す必要があります。また、もしも許可なく勝手にペットの遺骨をお墓に入れた場合、大きなトラブルに発展してしまうこともあるため、先祖代々のお墓や今ある墓地の中にペットを納骨したい際は特に注意する必要があります。

ペット火葬について

ペットを一緒のお墓に入れたい場合、火葬に関して注意が必要です。

公共の火葬場だと基本的に遺骨は残らない

公営の火葬場にペットの火葬を依頼することができますが、この場合は原則遺骨は残りません。
ペットと一緒にお墓に入りたいと考えている方は、他の方法で火葬しましょう。

民間サービスを利用する

民間の業者に依頼すると、遺骨を残してくれます。また、火葬だけでなく、葬儀やお墓まで利用できるところもありますので、要望に合わせて民間サービスを選んでください。

ペットと同じお墓に入るメリット・デメリット

最後にペットと同じお墓に入るメリット、デメリットを紹介します。どのような選択をすれば後悔がないのでしょうか?

ペットと同じお墓に入るメリット

最大のメリットは、亡くなった後もペットと一緒にいられることです。ずっと一緒に過ごすことができるという思いは精神的な支えになります。また、ペット専用のお墓を別に持つ場合に比べ、お墓参りする場所が増えないというメリットもあります。お盆や法要などでお墓参りに行くたびにペットとの思い出を共有しあうことができます。

ペットと同じお墓に入るデメリット

現状、ペットと一緒に入れる霊園の数が限定されているため、お墓に入れない可能性が高いと言えます。これまで解説してきました通り、霊園の管理者の許可なく勝手にペットの遺骨をお墓に入れた場合、大きなトラブルに発展してしまうこともあります。また、お寺や霊園がペットに対応していない場合は、別の霊園や墓地を探すことになりますが、新たにお墓を持つ場合には費用が掛かります。
それに加え、動物の遺骨を人間のお墓に入れることに違和感を感じる方もいるため、ペットをお墓に入れることについて他の親族と事前に十分話し合っておく必要があります。

まとめ

ペットが人間と一緒のお墓に入ることは法律上問題ありませんが、仏教の観点からは受け入れられないこともあり、ペットと一緒に入れるお墓の数は未だ多くありません。宗旨宗派不問の墓地・霊園や樹木葬で、ペットと一緒に入れることを特徴にしたお墓が増えていますが、必ず霊園の管理者や家族に事前に相談することが重要です。ペットは家族の一員であり、非常に大切な存在であるからこそ、慎重にお墓を探しましょう。